2018 年 7 巻 p. 90-95
本研究の目的は、手洗いに対する皮膚バリアクリームの有用性を明らかにすることである。被験者は青年男女20名で、コントロール群にはワセリン、実験群には皮膚バリアクリームを塗布した後、清拭による介入を行い、介入前後での皮膚保護効果を鱗屑、角質水分量を用いて検証した。計測は介入前、試料塗布後、清拭後の3回で、鱗屑と角質水分量の時間推移変化をパターンの分類や対応のあるt検定で比較分析した。その結果、角質水分量は塗布後から清拭後にかけての変化量で有意な差が認められ、ワセリンで大きく減少していた(p<0.05)。鱗屑は皮膚バリアクリームの塗布後から清拭後にかけて有意な増加が認められた(p<0.05)が、ワセリンが鱗屑にもたらす効果は個人差が大きかった。