2022 年 13 巻 1 号 p. 13_3-13_7
COVID-19は感染性が強く,理学療法の現場において特別に感染症対策を講じる必要がある疾患である。また,隔離が必要であるなど,療養環境の特殊性から廃用症候群が生じるリスクも高く,理学療法介入の重要性はその他の疾患と相違ないものである。水平感染を生じさせず,有効な理学療法の提供を可能とするか,試行錯誤が必要であった。今回,COVID-19陽性患者に対し,理学療法を提供するにあたり,当院でとった種々の対応策について報告する。本報告が患者の回復はもとより医療従事者の一助となることを願う。