2023 年 14 巻 1 号 p. 14_41-14_46
【目的】本研究目的は肩関節水平屈曲,内旋可動域に与えるRadial Pressure Wave(以下,RPW)とストレッチの即時的効果を比較検討することである。【方法】対象は健常成人男性43名,肩関節後方構成体,および筋に対してRPWのみを施行するRPW群(15例),スリーパーストレッチのみを施行するST群(14例),RPWとスリーパーストレッチを施行するMIX群(14例)に分類した。調査項目は肩関節外転位内旋,肩関節屈曲位内旋,肩関節水平屈曲,結帯動作とし,施行の前後に測定を行い,変化量を3群で比較した。【結果】肩関節屈曲位内旋,肩関節水平屈曲で主効果を認めた。下位検定において肩関節屈曲位内旋でST群に比べRPW群,MIX群が有意に高値を示した。肩関節水平屈曲ではST群に比べMIX群が有意に高値を示した。【結論】肩関節可動域の即時的な拡大に,RPWとストレッチの併用が有用である可能性がある。