2011 年 2 巻 1 号 p. 2_31-2_36
【目的】4チャンネル針電極による筋電図信号解析ソフトウェアの開発,および,同ソフトウェアを用いた筋運動単位発火頻度の研究を目的とした。【方法】53歳と35歳代の対象者2名に前脛骨筋の20%筋張力発揮時の筋電図信号を4チャンネル針電極から導出し,運動単位(以下,MU)の同定・分解するために独自に開発した解析ソフトウェアに取り込み,発火様式を解析した。筋収縮の解析は遊脚相後期から立脚相中期にかけての前脛骨筋の遠心性筋収縮を再現した。【結果】開発したソフトウェアを用いてMU recruitmentの変化を測定することが可能であった。対象2名のうち,52歳対象者のMU recruitmentでは,1つのMUから別のMUへと発火機能移動が起きていた。いくつかのMUが秩序なしに発火している様子がみてとれた。35歳対象者のMU recruitmentでは筋張力発揮の間,1つのMUのみが発火しており,年齢によるMU recruitmentの変化が起きていることが確認でき,KamenやErimらの報告と同じであった。【考察】MU同定・分解する解析ソフトウェアの研究開発を更に進め,同定の確率を高めることが,年齢によるMU recruitmentを解析していく研究ソフトウェアの汎用につながるものと考えられた。