2015 年 6 巻 1 号 p. 6_41-6_44
【目的】立ち上がり動作離殿時の動作解析を健常群と変形性膝関節症(膝OA)群で比較し,膝OA患者の立ち上がり動作離殿時の膝関節ストレスについて明らかにすることを目的とした。【方法】被験者は健常成人34名,膝OA患者30名とし,立ち上がり動作時の足圧中心(CFP),各関節角度,筋活動を計測した。【結果】立ち上がり動作離殿時のCFP前方偏位比率,足関節背屈角度,内側広筋活動比率は健常群より膝OA群で有意に大きかった。【結論】膝OA群は健常群と比べ,立ち上がり動作離殿時にCFP前方移動,足関節背屈が大きく,内側広筋が早期に活動していた。これらは,膝OA患者の立ち上がり動作は離殿時にCFPの前方移動と足関節背屈角度が大きくなることで膝関節屈曲モーメントが増大し,結果的に膝関節伸展筋が早期から活動していると考えられる。