2015 年 6 巻 1 号 p. 6_35-6_39
【背景】慢性腰痛患者に対する保存療法は有効であるという報告が数多く存在するが,年齢による効果の違いを示す報告は少ない。【目的】慢性腰痛患者に対し,1ヶ月間理学療法を実施し,治療効果(疼痛およびADL遂行能力)を年齢層(青年・壮年群,中年群,高齢群)別に検討した。【方法】3ヶ月以上続く慢性腰痛患者で理学療法を1ヶ月実施した82名を対象とし,年齢層によって分けた3群の理学療法の効果を疼痛およびADL遂行能力により比較した。【結果】青年・壮年群では疼痛とADL遂行能力が改善,中年群では疼痛は改善せず,ADL遂行能力のみ改善,高齢群ではどちらも改善しなかった。【結論】慢性腰痛患者に対する理学療法の効果は年齢による差があることが示唆された。理学療法プログラムの立案やゴール設定などは,患者の年齢も考慮する必要があると考えられた。