個人情報は,管理や取扱いに十分な注意が必要な情報である。多くの組織では,個人情報を保護するための組織内の規則およびルールが策定されている。さらに従業員に個人情報保護に関する教育と訓練を行っている組織も多い。組織では個人情報保護に対する注目が高まっている。しかし,情報漏洩や紛失などの事故は依然として発生している。そこで本研究では,組織に所属する従業員の個人情報保護行動モデルを構築する。600人の従業員にアンケート調査を実施し,探索的因子分析,検証的因子分析および共分散構造分析を用いて分析した。その結果,知識が態度に影響を与え,態度がスキルに影響を与え,個人情報保護行動につながる個人情報保護行動モデルを構築した。この結果を踏まえて,従業員の個人情報保護を促進する方法を提案する。