2018 年 3 巻 p. 27-29
センタリング復元力発生時の回転モーメントを抑制する為に複数放物機体を提案し,数値流体力学計算によってブラスト波伝搬を再現する事で軸方向及び角力積を評価した.複数放物機体では,負圧波がカウル−中央胴体間で繰り返し反射されてカウル外部へと放出され難い為,Lightcraftに比べてセンタリング復元力は減少した.然し乍らブラスト波接触面における機体形状対称性を維持出来た為,角力積をLightcraftの1/25に抑えられた.提案した複数放物機体により,安定なビームライデイング飛行を長時間維持出来る可能性がある.