2018 年 3 巻 p. 38-45
レーザー推進は地上から伝送されたレーザービームをエネルギー源として推力を得る宇宙輸送システムである.本研究ではレーザープラズマ(LSP)型と熱交換型(PHX)の加熱方式の異なる2種類のレーザー推進に関し,高度500 kmの円軌道への打上性能を評価した.まず現在商用で利用できる100 kWレーザーでの打ち上げを想定し性能を評価した結果,LSP型を二段式にすることで最大0.126 kgのペイロードの打ち上げが可能であることが分かった.ただし,視野角を考慮するとレーザー基地が2台必要となり,コールドガスジェットを利用し,レーザー基地を1台で軌道投入するにはペイロードが0.077 kgになることが分かった.一方,PHX型は単段式では軌道投入できないことが分かった.しかし,二段式にすることで0.099 kgのペイロードの打ち上げが可能であることが分かった.最後に将来の大出力化を想定し,二段式コールドガスジェットでレーザー出力を1 GWとしたところ,LSP型は881 kg,PHX型は972 kgのペイロードの打ち上げが可能であることが分かった.