宇宙太陽発電システム(SSPS)の実現には,現状よりも抜本的に低価格・高頻度で大型構造物を運ぶことができる宇宙輸送システムが不可欠である.そのためには,地上から低軌道までの輸送,低軌道から宇宙太陽発電衛星軌道までの軌道間輸送の2本立ての輸送システムを検討する必要がある.また,SSPSの建設,長期間のメンテナンスにおいては,ロボットと人の協調運用が考えられるが,有人宇宙輸送についても,同様に低価格・高頻度になることが望ましい.
ここでは,主に有人宇宙輸送システムの動向と課題を整理し,SDGsなどの社会課題と連携すること,市場形成と一体となることで,宇宙輸送システムの改革が起こることを期待したい.