科学・技術研究
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電子スピン共鳴(ESR)研究に携わった40年を振り返る
尾形 健明
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2013 年 2 巻 1 号 p. 23-30

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抄録
筆者が40年間携わった電子スピン共鳴(ESR)研究について振り返った内容である。ESRとの出会いは、大学4年生の卒業研究である。以来、山形大学を定年退職するまで、ESRの魅力に取りつかれ、様々な試料のESR測定や新規装置の開発を試みてきた。なかでも、生体計測用L-バンドESR装置の開発とその応用研究は特筆すべきものであり、世界に先駆け、ラットやマウスなどの小動物を生きたままで測定して、生体内に存在する生物ラジカルを検出することができる装置を開発した。この装置は、生体内のレドックスバランス計測に有効であり、酸化ストレス評価を生きたままの動物を使って行うことができる。この拙稿が、若手の研究者・技術者の参考になれば幸いである。
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© 2013 科学・技術研究会

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