現代社会学理論研究
Online ISSN : 2434-9097
Print ISSN : 1881-7467
社会学理論の現在から未来へ
理論研究におけるトランスナショナリズムの意味
西原 和久
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2013 年 7 巻 p. 122-134

詳細
抄録
本稿は、2012年9月の日本社会学理論学会第7回大会(於:立命館大学)における「会長退任講演」を基にした論稿である。まず序で日本社会学理論学会の現在から未来への活動に言及し、第1節ではウルリッヒ・ベックの所説も援用しながら、筆者が考えている社会学における理論の3つの位相、すなわち基層理論、中範囲理論、理念理論を論じる。第2節では現代日本社会の特性の一端を際立たせて、「閉ざされた国・日本?」という見出しでグローカルな視点からトランスナショナルな交流の諸事例を提示し、さらに第3節では21 世紀社会学の新しい課題としての3つのトランスナショナリズム、すなわち1)事実としてのトランスナショナリズム、2)方法としてのトランスナショナリズム、そして3)理念としてのトランスナショナリズムに言及し、最後に第4節で改めて方法論的ナショナリズムを超える「方法論的トランスナショナリズム」の視点を、今後の社会学理論研究の重要な方向性として(再)提起している。
著者関連情報
© 2013 日本社会学理論学会
前の記事 次の記事
feedback
Top