2018 年 31 巻 2 号 p. 171-173
乳幼児の摂食嚥下障害に対応する際には,リスク管理として窒息の予防が重要となる.窒息を防止しながら摂食嚥下の発達を促すという観点から乳幼児の摂食嚥下障害に介入する際,姿勢を調整した上で舌運動をコントロールする必要があるという点は高齢者の摂食嚥下障害への介入と差はなかった.知的障害のある乳幼児に限って検討すると,介入方法については典型発達例と比較して大きな差異を認めなかった.しかし,最終的に摂食できる食形態で分類すると典型発達群と知的障害群に差を認めた.知的障害の有無は準備期に影響を与えると考えられた.