2021 年 34 巻 1 号 p. 39-45
当院では2011年より口蓋扁桃摘出術にコブレーターを導入しており(以下,コブレーション扁摘),また2012年よりコブレーション扁摘に対し2泊3日のクリニカルパスを導入している.今回我々は2012年4月から2019年3月までに,当院において全身麻酔下にて施行したコブレーション扁摘200例400側を対象に,原疾患,手術時間,術中出血量,術後合併症,入院期間について後ろ向きに検討した.術後出血についてコブレーション扁摘の先行研究と遜色ない結果であり,外科的処置や輸血を要した症例は認めなかった.コブレーション扁摘は安全に短期入院を実現するための有効な手法であると考えられた.