関西医科大学耳鼻咽喉科
関西医科大学附属香里病院耳鼻咽喉科
1998 年 10 巻 3 号 p. 359-366
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舌痛症と咽喉頭異常感症とは共に心因性要素の強い疾患とされているが, 両者の間には微妙な違いがあることに気付き本研究を行なった.舌痛症は咽喉頭異常感症に比して高齢者に多く, 病悩期間が長い症例が多かった.唾液腺機能では低下例が多く, 唾液中のCandida検出率とその密度は高かった.セレナールの有効率は低く, 特に高齢者の舌痛症には無効例が多かった.筆者ら舌痛症を解く鍵は高齢にあると考え, 症例によっては中枢性舌痛症とも言うべき疾患の存在を考えている.
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