口腔・咽頭科
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局所麻酔下口蓋垂口蓋形成術の検討
鈴木 雅明白 雲キ本間 理香子池田 勝久
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2001 年 13 巻 3 号 p. 327-332

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抄録

無呼吸を伴わない鼾症や睡眠時無呼吸症候群の患者にに対する局所麻酔下口蓋垂口蓋形成術の機器の選択, 手術手技の改良, および手術成績について検討した.同一患者の術後の疼痛・嚥下痛をVisual Analogue Scaleにより比較したところ (n=10), 半導体レーザーと超音波切開凝固装置との間に有意差は見いだせなかった (p=0 .36).術後6ヵ月の遊離端を縫合しないconventional-LAUP群 (n=15) での瘢痕拘縮化をきたした率は66.7%, 一方縫合したmodified-LAUP (n=15) 群の瘢痕拘縮化率は26.7%でった.Modified-LAUP手術手術成績は, 無呼吸を伴わない鼾症 (n=10) には8割, UARS (n=3) は全例, OSAS (n=10) には6割の有効率を示した.

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© 日本口腔・咽頭科学会
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