2002 年 14 巻 3 号 p. 313-319
薬剤内服後に粘膜皮膚眼に病変を起こした2症例を経験した.臨床所見, 検査結果からStevens-Johnson症候群と診断した.症例1は症状が高度で, 滲出性紅斑の所見を認めたためプレドニゾロンによる加療を行った.症例2は症状が軽度であったこと, ベーチェット病や単純ヘルペス感染症との鑑別が十分でなかったことから, 対症療法のみを行った.症例1, 症例2ともにリンパ球幼若化試験, 貼布試験を施行し起因薬剤の同定を行った.症例1, 2ともに加療により軽快した.