口腔・咽頭科
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耳下腺内顔面神経鞘腫の検討
岩井 大大前 麻理子池田 耕士馬場 奨和歌 信彦清水 健山下 敏夫
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2004 年 16 巻 3 号 p. 337-343

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抄録

耳下腺内顔面神経鞘腫7例を振り返り, 診断法と手術術式につき検討した.その結果, MRIでの腫瘍の茎乳突孔への突出像・ターゲットサイン・多発像が, 本疾患の診断に有用と考えた.また, ターゲットサインは, 神経鞘腫内での腫瘍細胞の異なる増殖態度によって生じると考えた.茎乳突孔への突出像を示す症例での顔面神経麻痺易発症性や, 本腫瘍における穿刺吸引細胞診の限界, 術中迅速病理組織診の有用性が確認された.手術法については, 本腫瘍が推定されるときは被膜内摘出法でよく, 診断が不確かな場合は, 多形腺腫であった際の腫瘍播種・再発が問題となるため, 被膜外摘出法が望ましいと思われるが, さらに今後の検討が必要と考えた.

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© 日本口腔・咽頭科学会
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