2005 年 17 巻 3 号 p. 285-288
2002年4月より, 神戸大学附属病院にて口腔.中咽頭癌患者の摂食・嚥下リハビリテーションに言語聴覚士がかかわるようになった.術前より嚥下のリハビリテーションについてオリエンテーションを行い, 術後早期から間接嚥下訓練と直接嚥下訓練を実施した.3食経口摂取可能になった日数は, 舌部切は平均7.1日, 舌半切は平均30.4日, 舌亜全摘以上では1ヶ月以上, 中には10ヶ月近くかかる症例もみられた.中咽頭癌は平均約1ヶ月強であった.摂食・嚥下リハビリテーションにおける言語聴覚士の役割について述べる.