口腔・咽頭科
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上咽頭癌の臨床および病理組織学的検討
島津 倫太郎木寺 一希倉富 勇一郎井之口 昭
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2005 年 17 巻 3 号 p. 353-360

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抄録

我々は1981年から2004年までに佐賀大学医学部付属病院にて治療を行った上咽頭癌46例について臨床および病理組織学的検討を行った.症例は男性35例, 女性11例で, 年齢分布は20歳から80歳であった (平均57歳).1次治療として8例はペプレオマイシン投与と放射線照射を行い, 22例はneo adjuvant chemotherapyと放射線照射を行った.16例は化学・放射線同時併用療法を行った.全症例の5年生存率は46%であった.ペプレオマイシンと放射線照射併用治療と比較して, 化学・放射線同時併用療法が有意差をもって5年生存率の改善を認めた.

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