抄録
北海道における繁殖期の潅木草原性鳥類の調査適期を知るために,石狩川沿いの河川敷草地4か所で2009 年4月下旬– 7月中旬にラインセンサスを4回行い,各時期の種数と個体数を比較した.各時期の種数は,4 月下旬に総種数の48–59%,5 月中旬に58–76%,6 月中旬に71–82%,7 月中旬に57–76%で,時期により有意に変化した.最も個体数の多かった時期の個体数に対する各時期の個体数の割合は,4 月下旬に52–94%,5 月中旬に64–100%,6 月中旬に91–100%,7 月中旬に52–94%で,時期により有意に変化した.これらの結果から,調査時期としては,夏鳥が渡来し,囀り活動の活発な5–6 月が適している.夏鳥の渡来状況や繁殖経過を考慮すると,少なくとも5,6 月に1 回ずつの調査が望ましい.