日本水産学会誌
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伊勢湾から分離されたFlavobacterium sp.によるKarenia mikimotoi の殺藻
岩田 友三菅原 庸木村 俊夫河和 寛恵松本 暁人則武 健太郎
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2004 年 70 巻 4 号 p. 537-541

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抄録

渦鞭毛藻Karenia mikimotoi を殺藻する細菌MA10株が伊勢湾 (三重県) から分離され, Flavobacterium sp.と簡易同定された。MA10株はラフィド藻3種 (Chattonella antiqua, Chattonella marina, Heterosigma akashiwo ) と珪藻類1種 (Skeletonema costatum ) の増殖を阻害することができなかった。そのため, MA10株はK. mikimotoi を特異的に殺藻する細菌であることが示唆された。MA10株をK. mikimotoi の培養に接種すると, 細菌数は急激に増殖してK. mikimotoi を殺藻した。自然細菌群が共存するK. mikimotoi にMA10株を接種した場合, MA10株の初期接種量が1.1×102cfu/ml 以上でK. mikimotoi を殺藻した。このため, MA10株は現場海域でもK. mikimotoi に対して殺藻能を有する可能性が示唆された。

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