マガレイ仔魚の生残・成長等を指標として DHA(ドコサヘキサエン酸)要求量を調べた。試験はワムシ給餌期(1~15 日齢)とアルテミア給餌期(20~47 日齢)に行い,餌料中の DHA 強化量を 4 段階(0~1000 μL)に設定した。その結果,ワムシおよびアルテミア給餌期の DHA 要求量は,乾燥重量当たりそれぞれ約 0.6% および 1.4~2.8% と推察されたことから,マガレイ仔魚の DHA 要求は,ワムシ給餌期よりアルテミア給餌期に高くなることが示唆された。また,餌料中の DHA は,本種の発達を速めるが,3.3% のワムシを給餌すると過剰発達し,大量死亡することも示唆された。