2009 年 75 巻 3 号 p. 383-389
ハマチ養殖場で計 21 回のセジメント・トラップ実験を行った。沈降粒子束は 2.52~62.8 g/m2/day で,低水温期には暖水期よりも高かった。また,ドライペレット(DP)を使用した養殖場ではモイストペレット(MP)を使用した養殖場よりも沈降粒子束は低かった。さらに,ハマチが摂餌の際に飛び跳ねない方法で養殖された生簀の沈降粒子束は極めて小さかった。ハマチ養殖の際には,DP を用い,ハマチが摂餌の際に飛び跳ねない方法で養殖することにより,養殖場からの有機物負荷は軽減することができると考えられた。