滋賀県水産試験場
2010 年 76 巻 5 号 p. 894-904
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琵琶湖においてニゴロブナの放流事業を実施するうえで効果的な種苗サイズを検討する基礎資料を得るため,飼育した本種仔稚魚の発育と成長を調べた。その結果,標準体長が概ね 16 mm まで成長して稚魚期に達すると,鰭条や鱗,骨格がほぼ完成するとともに,骨格筋および消化,呼吸,循環,感覚,造血,排泄を司る各器官の急速な発達が観察され,天然環境下で生き残る機能の著しい向上がうかがえた。したがって,このステージ(標準体長約 16 mm)は,効果的な放流サイズを検討するうえでの基準の一つになると考えられた。
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