小型回流水槽を用いて,クルマエビの遊泳耐久時間と心拍数変化を測定し,2 時間以上遊泳を持続できる速度として 23.9 cm/s の値を得た。遊泳前 10 分間の心電図測定で求めた平常時心拍数は個体による変化が大きく,毎分 90~100 回をピークとする多くの例に対して,それよりもはるかに低いものと,100 回以上となる 3 つのグループに分類できた。流れに向かって遊泳を開始すると同時に心拍数は増大するが,遊泳速度との関連は確認できなかった。また,最大持続速度を超える遊泳時に心拍増加率の分散の大きくなる傾向が認められた。