北海道立網走水産試験場加工利用部
北海道立中央水産試験場加工利用部
北海道大学大学院水産科学研究院生物資源利用学分野
2010 年 76 巻 5 号 p. 946-952
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生鮮ホタテガイ貝柱の硬化遅延技術の開発を企図し,蓄養によるホタテガイ個体のエネルギー回復が脱殻後の生鮮貝柱保存中の硬化発生に与える影響を調べるとともに,エネルギー回復に必要な効果的蓄養条件を検討した。その結果,ホタテガイ貝柱の硬化遅延には ATP 量ではなく,蓄養中のアルギニンリン酸量の増加が密接に関係していること,また,漁獲およびその後の干出により失われたアルギニンリン酸を回復させるには,漁獲直後のホタテガイを低水温かつ十分に酸素を供給し,20 時間程度蓄養する必要があることが分かった。
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