日本水産学会誌
Online ISSN : 1349-998X
Print ISSN : 0021-5392
ISSN-L : 0021-5392
報文
ハタハタに対する駆け廻し式底曳網の網目選択性
宮嶋 俊明柳下 直己山﨑 淳東海 正
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 78 巻 1 号 p. 27-36

詳細
抄録

カバーネット法による曳網実験から,ハタハタに対する駆け廻し式底曳網の網目選択性曲線のパラメータを SELECT モデルで推定した結果,漁獲量を考慮したモデルが最適となった。漁獲量が 105 kg の場合,目合内径 35.6 mm,42.0 mm および 48.6 mm での 50% 選択体長はそれぞれ 114 mm,138 mm および 163 mm と推定された。3~5 月に京都府沖で 1 歳魚を保護して 2 歳魚以上を漁獲するには,マスターカーブから目合内径 42.0 mm あるいは 38.8 mm のコッドエンドが適していると判断された。1 曳網あたりの漁獲量が多い場合には,より大きな目合を使用する必要があると考えられた。

著者関連情報
© 2012 公益社団法人 日本水産学会
前の記事 次の記事
feedback
Top