耳石薄片法により東北地方太平洋沖のサメガレイを年齢査定して,年齢—全長関係と漁獲物の年齢構成を調べた。303 個体の年齢査定の結果,雄では 1~15 歳,雌では 1~22 歳が出現し,成長式はそれぞれ TL=39.5(1−e−0.474(t+0.172)),TL=52.6(1−e−0.366(t−0.003))で示された。漁獲物の全長組成は 39 cm と 49 cm にピークを持つ二峯型であり,年齢分解の結果,小さい峯は 6~10 歳の高齢の雄,大きい峯は 6~16 歳の高齢の雌が大部分を占めることが明らかになった。