日本水産学会誌
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スケトウダラ冷凍すり身から調製した生分解性フィルムの性状に及ぼすNaCl および各種有機酸塩添加の影響
鈴木 遼牧 広樹AKASITH PORNPHATDETAUDOM古川 麻美岡﨑 惠美子大迫 一史
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2013 年 79 巻 4 号 p. 694-702

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抄録

フィルム形成懸濁液中への NaCl および各種有機酸塩(クエン酸 Na,酢酸 Na,安息香酸 Na および酒石酸 Na)の添加がフィルム諸性状に与える影響について検討した。塩類で魚肉タンパク質を可溶化することにより,フィルムの表面に塩が析出した NaCl および酒石酸 Na 添加のものを除き,引っ張り強度,引っ張り伸び率および水蒸気透過性に優れ,透き通ったフィルムを得られることが明らかになった。また,比較した塩類のうち,クエン酸 Na 添加のものが最も引っ張り強度が高く透明性に優れていた。

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© 2013 公益社団法人 日本水産学会
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