2013 年 79 巻 5 号 p. 851-862
諏訪湖の Microcystis の見かけの比増殖速度や最大現存量に対して湖水回転率が与える影響を 1992 年から 2003 年で調査した。20% day−1 以上に達するようなフラッシング時に加えて対数増殖期の回転率の上昇が 2% day−1 以上に達すると,Microcystis の見かけの比増殖速度は抑制され始めた。6 月から 7 月の回転率が Microcystis の最大現存量に強い影響を与えていることが示唆された。本研究は短期・長期的な湖水回転率が Microcystis に影響を与えていることを示すものである。