日本水産学会誌
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ゴマサバの蓄養可能期間の検討
保 聖子 折田 和三木村 郁夫
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2017 年 83 巻 3 号 p. 392-399

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抄録

 鹿児島県では,まき網で漁獲したゴマサバの一部を数日間絶食蓄養してストレスを回復させた後即殺し,死後硬直前の状態での刺身商品の流通が行われている。本研究では,適正な蓄養期間を明らかにするために,肥満度及び血漿と筋肉の各成分や筋肉物性を指標として検討した。蓄養期間中,筋肉脂質量は変化しないが,筋肉タンパク質量は減少した。筋肉圧縮強度は蓄養21日まで維持した。蓄養15日まで肥満度は変化せず,それ以降で有意に減少した。無給餌でも15日程度の蓄養であれば,刺身商材としての価値を維持できることを確認した。

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© 2017 公益社団法人 日本水産学会
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