日本水産学会誌
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タンパク質脱リン酸化酵素2A(PP2A)を利用した下痢性貝毒簡易検査法の評価
池原 強 木下 翼黒川 純花中島 志穂子前川 公彦大城 直雅安元 健
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2017 年 83 巻 3 号 p. 367-372

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抄録

 バキュロウイルス—昆虫細胞発現系を利用して生産した高純度で酵素活性が安定したタンパク質脱リン酸化酵素2A(PP2A)を使用した下痢性貝毒簡易検査法(PP2A阻害法)について,脂質含量の異なるホタテガイ可食部を試料として評価を行った。検出限界,定量限界は,それぞれ0.0262 mg/kg, 0.0470 mg/kgであった。試料の脂質含量の違いは定量結果に影響を与えないことも示された。PP2A阻害法は高感度・再現性に優れた迅速・簡便な検査法であり,スクリーニング法として有効であると考えられる。

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© 2017 公益社団法人 日本水産学会
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