日本水産学会誌
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アユのEdwardsiella ictaluri感染と友釣りでの釣られやすさの関係
坪井 潤一寺島 祥子高野 倫一森 広一郎鈴木 俊哉石原 学高木 優也小森 謙次
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2018 年 84 巻 3 号 p. 393-398

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抄録

 友釣りおよび投網を用いて879個体のアユを捕獲しEdwardsiella ictaluriのPCR保菌検査を行った。週の平均水温が高いほどE. ictaluriの陽性率が高く,最も陽性率の高かった7/31-8/6には,週の平均水温が25℃以上を記録した。同期間中,投網で捕獲されたアユの陽性率は20.4%であったが,友釣り個体では陽性個体は確認されなかった。日中の平均水温が高いほど友釣りのCPUEが低かった。E. ictaluri感染は友釣りでの漁獲不振を招く可能性があることが示唆された。

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© 2018 公益社団法人 日本水産学会
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