日本水産学会誌
Online ISSN : 1349-998X
Print ISSN : 0021-5392
ISSN-L : 0021-5392

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

大阪湾で麻痺性貝毒により毒化したアカガイ,トリガイにおける毒量および毒成分の経時変化と種間の差異
山本 圭吾及川 寛
著者情報
ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: 17-00006

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

 2013-2015年に麻痺性貝毒原因種の出現とアカガイ,トリガイの毒量,毒成分変化を調査した。確認有毒種はAlexandrium tamarenseA. catenellaで,主毒化原因種は前者であった。アカガイは毒化,減毒が遅く通年毒が検出されたのに対し,トリガイは,原因種終息後は毒が検出されなくなった。毒成分は前者が強毒のGTX2, 3主体で,後半STXが増加した一方,後者はC1, C2主体であった。両種とも原因種増殖期にGTX1, 4が増加したが,トリガイでは毒が速やかに排出されたと推察された。

著者関連情報
© 2017 公益社団法人 日本水産学会
feedback
Top