論文ID: 17-00006
2013-2015年に麻痺性貝毒原因種の出現とアカガイ,トリガイの毒量,毒成分変化を調査した。確認有毒種はAlexandrium tamarenseとA. catenellaで,主毒化原因種は前者であった。アカガイは毒化,減毒が遅く通年毒が検出されたのに対し,トリガイは,原因種終息後は毒が検出されなくなった。毒成分は前者が強毒のGTX2, 3主体で,後半STXが増加した一方,後者はC1, C2主体であった。両種とも原因種増殖期にGTX1, 4が増加したが,トリガイでは毒が速やかに排出されたと推察された。