日本水産学会誌
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瀬戸内海におけるマクロベントスの現存量と生産量
辻野 睦
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論文ID: 17-00042

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抄録

 瀬戸内海のマクロベントス生産量は0.19-11.2 g C/m2/yearで,水深が深く,泥分率の低い有機物量が少ない底質の海域で高い傾向があった。水深が浅く泥分率の高い播磨灘,燧灘,広島湾および周防灘西部のほとんどの海域では1 g C/m2/year以下であった。大阪湾湾奥部では,水深が浅い泥底で有機物量が多いにもかかわらず生産量が最も多かった。大阪湾湾奥部や燧灘の中央部,および広島湾のマクロベントス現存量は,10-15年前に対して減少していると推察された。

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