日本水産学会誌
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イセエビフィロソーマ幼生の成長に伴う走光性の変化
神保 忠雄 水本 泰村上 恵祐浜崎 活幸
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論文ID: 17-00073

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抄録

 イセエビの種苗生産において,フィロソーマ幼生の水槽底への沈降・蝟集による死亡を防ぐ技術を開発する基礎として,光量別(0-310 μmol m−2 s−1)と波長別(400-660 nm)に幼生の成長に伴う走光性の変化を調べた。幼生は強い光量では正の走光性を,弱い光量では負の走光性を示した。また,正の走光性を惹起する波長は初期幼生では400-620 nmで広かったが,中期以降には500 nm未満の短波長側に変化した。加えて,Ⅵ期幼生は420-620 nmの広い波長で負の走光性を示すのが特徴的であった。

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