日本水産学会誌
Online ISSN : 1349-998X
Print ISSN : 0021-5392
ISSN-L : 0021-5392

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

アコヤガイ血清中総炭水化物含量を用いた選抜育種
森 拓也高木 基裕
著者情報
ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: 17-00077

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

 天然貝から栄養状態の優れたアコヤガイを選抜育種することを目的に,血清中総炭水化物含量を指標として親貝を選別し種苗生産した。高含量親貝由来の家系は低含量由来に比べ血清中総炭水化物含量が高く,血清タンパク質含量と閉殻筋グリコーゲン含量は高い傾向,閉殻筋の赤色度は低い傾向にあった。高含量由来の家系と継代された日本貝,中国貝由来の2家系を母貝に用い真珠生産試験をした結果,高含量由来の家系は日本貝家系に劣らない成績であった。この結果から血清中総炭水化物含量による天然貝からの選抜が有効であると示唆された。

著者関連情報
© 2018 公益社団法人 日本水産学会
feedback
Top