日本水産学会誌
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鯨類追込網漁業により得られた発見記録からみた秋季および冬季の熊野灘南部海域における鯨類の来遊状況
橋田 佳央梨船坂 徳子 前田 ひかり貝 良文吉岡 基
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論文ID: 22-00016

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抄録

 和歌山県太地町における,鯨類追込網漁業により得られた鯨類発見記録を用いて,熊野灘南部海域における鯨類の来遊状況を調べた。秋季から冬季の操業で得られた計31漁期の記録から22種(ヒゲクジラ類5種,ハクジラ類17種)の鯨類が確認された。発見数が多かった13種は,来遊時季のピークによって4つのグループ(9–10月,11–12月,1–2月,ピークなし)に大別された。黒潮大蛇行により発見率が減少する4種が確認され,特にコビレゴンドウとマダライルカの分布は黒潮の影響を強く受けている可能性が示唆された。

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