韓国でマアナゴ漁獲量の半分以上を占めるあなご筒かごについて, その水抜き孔によるマアナゴに対する漁獲選択性を調べた。水抜き孔直径の異なる筒かご6種類(直径6,9,12,15,18,21mm)を作製して釜山沿岸で操業試験を行った。得られた資料をSELECTモデルにより解析した。SELECTモデルのうちでEstimated split modelよりも小さなAICを示したEqual split modelを適切なモデルとして採用した。選択性曲線は水抜き孔の直径が大きいほど右側に位置し, 水抜き孔の直径が大きいほど大きなマアナゴが筒かごの水抜き孔から抜けた。マアナゴの50%選択全長は筒かごの水抜き孔の直径が9,12,15および18mmでそれぞれ181,244,298および350mmであった。