1999 年 65 巻 2 号 p. 278-287
底曳網で, 小型エビ類を漁獲しつつ稚仔魚や小型カニ類の混獲を防御する装置SURF-BRDを開発した。本装置は山型状の角目網地2枚(フロントパネルFPとリアパネルRP, 脚長40mm)とその両脇の逃避口から底り, 底曳網の網口下部に設置される。RPを覆う菱目網地(リアカバーRC, 目合27.5mm)を加えた3種類の網地構成の操業実験から, コッドエンドに入る3つの過程(1)FP上部を通過する。2)FPを抜けずにコッドエンドに至る。3)FPとRPを抜ける。)と, FPを抜けた後に網から逃避する過程を魚種別, サイズ別に検討した。