膵臓
Online ISSN : 1881-2805
Print ISSN : 0913-0071
ISSN-L : 0913-0071
特集:膵疾患画像診断における最近の進歩
膵疾患における造影超音波内視鏡検査による定量的評価の試み
松原 浩廣岡 芳樹伊藤 彰浩川嶋 啓揮大野 栄三郎石川 卓哉伊藤 裕也中村 陽介平松 武中村 正直宮原 良二大宮 直木後藤 秀実
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 26 巻 1 号 p. 6-10

詳細
抄録
膵疾患の診断における超音波内視鏡検査(EUS)の有用性は世界中で広く認められている.造影EUS(CE-EUS)は,いわゆる第二世代超音波造影剤Sonazoid®(第一三共)を使用することで,膵疾患に対する良質な造影イメージと持続的な観察を実現した.造影EUSによる持続観察後,Time-intensity curve(TIC)を作成し定量的解析を行うと,膵管癌はピーク後のecho-intensityの速やかな低下が特徴的であった.また,B-mode画像診断,肉眼的な造影イメージ診断に,TICを用いた定量的評価を加えることで,膵疾患の良悪性の鑑別診断能の向上が得られる.
著者関連情報
© 2011 日本膵臓学会
前の記事 次の記事
feedback
Top