膵臓
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特集 急性膵炎の診断と治療:新しい動向
重症急性膵炎における膵局所動注療法の有用性と適応
武田 和憲
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2014 年 29 巻 2 号 p. 183-188

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抄録
1996年に急性壊死性膵炎に対する動注療法の有用性が報告されて以来,randomized controlled trialも含めて実験的または臨床的に多数のエビデンスが集積されている.急性壊死性膵炎においては,蛋白分解酵素阻害薬・抗菌薬の膵局所動注療法により壊死への進展抑制,感染予防の効果,救命率の改善が期待される.膵局所動注療法は発症早期(72時間以内)において,造影CT所見で明らかな膵の造影不良すなわち膵虚血または壊死を示す重症膵炎が適応となる.
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© 2014 日本膵臓学会
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