膵臓
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症例報告
Nab-paclitaxel+gemcitabine療法にて発熱の改善をみたG-CSF産生膵癌の1例
増田 作栄, 小泉 一也, 西野 敬祥, 賀古 眞, 手島 伸一, 樋口 佳代子, 伊藤 信夫
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2018 年 33 巻 4 号 p. 768-775

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抄録

75歳女性.左側腹部痛と発熱にて当院受診.造影CTで,膵尾部に35mm大の乏血性腫瘍と多発肝腫瘤を認め,血液学的検査では白血球・CRPの上昇を認めた.超音波内視鏡下穿刺吸引法にて組織検査を行い低分化腺癌と診断した.化学療法の方針としたが,初診時より認めていた炎症反応が著明に増悪したため,その精査を行ったが明らかな感染源を認めなかった.以上より腫瘍熱と考えたが,著明な白血球高値からGranulocyte-colony stimulating factor(G-CSF)産生膵癌を疑った.nab-paclitaxel(nab-PTX)+gemcitabine(GEM)療法を入院下に導入したところ炎症反応は改善した.血液学的検査と病理組織の免疫染色も追加しG-CSF産生膵癌と確定診断した.nab-PTX+GEM療法を行うことで解熱による臨床症状の改善が得られた貴重な症例であると考え報告する.

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© 2018 日本膵臓学会
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