大津赤十字病院外科
大津赤十字病院消化器内科
大津赤十字病院病理診断科
2020 年 35 巻 5 号 p. 412-417
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症例は64歳,男性.健診の腹部超音波検査で膵体部に腫瘤性病変を指摘された.術前に組織学的診断を得ることはできなかったが,画像検査では膵神経内分泌腫瘍を第一に疑い,また膵粘液癌などの悪性疾患を否定できなかったため,手術の方針とした.術式は腹腔鏡下膵体尾部切除術とした.病理診断は後腹膜神経鞘腫であった.本疾患の術前診断は困難であるが,CTで遅延性に造影される腫瘤を膵周囲に認めた際は,本疾患を鑑別の1つに挙げることが重要であると考えられた.
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