日本海水学会誌
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温度測定に関する2, 3の検討結果について
中嶋 義弘中沢 宣明田原 浩一
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1974 年 27 巻 6 号 p. 336-340

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抄録
温度測定について実験的に検討し, 次の結論を得た.
1) 熱電対による精密温度測定には室温の変化の影響を考慮しなければならない.
2) できるだけこの影響を小さくするために補償導線には素線と同質のものを用いることが望ましい.
3) さらに前述のような熱特性試験を行なって特性のよいものだけを選択的に用いることが望ましい.
4) 熱電対を検定する場合と使用する場合の冷接点の組合せは変えてはならない.
5) 冷浴としては純水で作った氷と純水の混合物を用いるほうがよいが, ふつうの水道水で作った氷を用いても誤差は0.01℃程度である.
6) 抵抗測温体で温度測定をする場合でも温度検定は不可欠で, ブリッジと測温体の組合せは検定時と使用時で変えてはならない.
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