日本海水学会誌
Online ISSN : 2185-9213
Print ISSN : 0369-4550
ISSN-L : 0369-4550
ガストランスファ形計器を用いた海水中の微量溶存酸素測定の検討
海水の脱気・脱炭酸 (第4報)
杉野 邦雄小畑 健三郎
著者情報
ジャーナル フリー

1978 年 32 巻 1 号 p. 34-40

詳細
抄録
検討した溶存酸素計はμg/l単位で指示するプロセス用計器であるが, 純水試料用に開発されている. この計器を海水試料に適用する目的で, 試作した微量溶存酸素試料調製装置に結合し, 0~60μg/lの試料濃度について初め純水, 次に海水で実験して下記の結果を得た.
1) 測定値は計算値に比例する.
2) 海水試料の測定値は純水試料の測定値より高い.
3) 試料水温は測定値に影響するが, 溶存酸素濃度の低いほうで影響は少ない.
結論として, 純水試料と同様に海水試料でも, この溶存酸素計を微量濃度測定に適用できることがわかった.
著者関連情報
© 日本海水学会
前の記事 次の記事
feedback
Top