日本海水学会誌
Online ISSN : 2185-9213
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海水総合利用システムの提案とテクノロジーブレークスルー
大矢 晴彦鈴木 喬中尾 真一加藤 茂杉 二郎辻 正道
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1996 年 50 巻 6 号 p. 389-395

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抄録
海水の濃縮で問題となるスケール成分をある程度まで除去することに成功すれば, 海水中に残存するスケール成分が析出するぎりぎりの限界まで海水を濃縮し, 淡水の回収率を引き上げることが可能となる. スケール吸着プロセスや淡水回収率を80%まで上げる超高圧逆浸透プロセス等のこれからの研究開発が期待される技術と電気透析や蒸発晶析等の従来の海水濃縮技術を組み合わせ, 海水を総合的に利用することを想定した海水総合利用システムを提案した.
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