日本海水学会誌
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原料海水の濃縮における交流電場の利用
張 茜陳 介余松永 隆司
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2005 年 59 巻 2 号 p. 149-152

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抄録
食塩製造用原料海水の蒸発を促進させる方法として, 交流電場の利用を提案し, その可能性について検討した. 電場強度は3.6kV/m, 環境温度は10℃, 25℃および50℃の条件のもとで原液海水の蒸発量を調べた. その結果は, 交流電場を印加した場合の蒸発量はいずれの環境温度において各自の対照区に比べ約2倍であった. 25℃の電場印加区は50℃の対照区より海水の蒸発量が多かった. 交流電場は海水の蒸発を促進する効果があると見られ, 海水の濃縮における電場の利用は可能であると考えられる.
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