大気環境学会誌
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総説
化学輸送モデルを用いた東アジアにおける広域大気汚染の発生源寄与評価
板橋 秀一
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2018 年 53 巻 2 号 p. 54-61

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抄録

大気中で2次生成される大気汚染物質である光化学オキシダント(Ox)と微小粒子状物質(PM2.5)の大気環境基準の達成率は低い水準にある。これらの大気中濃度を低減し、環境基準を達成するためには適切な発生源対策が不可欠である。その対策立案にあたって、発生・輸送・化学反応・沈着にわたる大気汚染物質の動態の諸過程を包括的に記述できる化学輸送モデルを活用することが期待できる。化学輸送モデルではさまざまな数値実験が可能であり、例えば、着目したい発生源(区分あるいは領域)の排出量を変化させた数値実験を通じてその影響を評価することが可能である。本総説では、筆者がこれまでに取り組んできた化学輸送モデルを用いた東アジアスケールの発生源寄与評価に係る研究成果を紹介するとともに、抱えている課題や今後の展望などを俯瞰する。

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© 2018 大気環境学会
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